翠緑のエクリ

神奈川県在中。主な関心は哲学、倫理です。

SF(Science Fiction)

SF小説の感想です

【感想】鋼鉄のドームの先にあるのは未来か、ユートピアかーアイザック・アシモフ「鋼鉄都市」

AIによる自動化が進みつつある現代 AI、そしてロボットという言葉は、近年においてその意味を大きく変えつつあります。2018年9月、自動運転レベル3(条件付き自動運転)を搭載した自動車の販売について、フランクフルトモーターショーで公開されました。アメリ…

【感想】ワールドトリガー-弱きものはヒーロー足り得るか

※この記事は一部作中のネタバレを含みます 週刊少年ジャンプの連載の「ワールドトリガー」が連載再開することが発表されました。 https://www.shonenjump.com/p/sp/1810/worldtrigger/ 2013年より連載開始した本作は、作者の体調不良を理由に2016年より休載…

【感想】植物による緩やかな支配と静かな絶滅ー地球の長い午後

読書が趣味な人にありがちなこととして、買ったもののまだ読んでいない、あるいは最初だけ読んだものの途中で読むのを中断して積まれてしまう、いわゆる「積み本」という現象があります。 最初に購入した際に抱いていた期待が、どうやらその本からは簡単に引…

【感想】センスオブワンダーと哲学的深みを持つ傑作SFーアンドロイドは電気羊の夢を見るか

SF小説の定義には諸説あります。古いものでは、1948年頃にロバート・A・ハインラインが私信で「ScientiFiction」という用語を使用しているようです(※1)。 アメリカではポップカルチャーや低予算B級映画との関連付けが強調された時期もあり、サブカルチャー、…

【感想】「幼年期の終わり」から見る進歩と終焉の変奏系

人類の未来の到達点を描いた「幼年期の終り」 『幼年期の終り』(Childhood's End)はイギリスのSF作家、アーサー・C・クラークの長編小説です。発表は1953年。クラークの代表作として、SF史上の傑作として、現在でも広く愛読されています。 導入のあらすじ…