古典かつ適切な分量 2022年から友人と開始した読書会,記念すべき1冊目はショーペンハウアーArthur Schopenhauer(1788-1860)の『読書について』(岩波文庫,斉藤忍随訳)となった. 前回のエントリーの問題意識を踏まえつつ,まずは時間内に読める分量の古典か…
SNSでの情報収集が一般化しつつある現在.便利さの一方,私たちはアルゴリズムの不可視化や情報管理のリスクとの共存が不可欠となった.現代における知性とは,読書とは.
ヨーロッパで加熱する日本漫画ブームは,ついには大英博物館で漫画展が開催される程となった.芸術やクールジャパンとして語られる漫画像は,イデオロギーと無縁なのか.
かつて社会を先導する役目を追っていた知識人は,特権階級として嘲笑される存在になったのか.アメリカの反知性主義を手がかりに,インテリゲンツィアのあり得べき姿を考える.
短い論文ながら,理性と自由を世界史的プロジェクトへと昇華したカントの著作.啓蒙のプロジェクトは,果たしてその役割を終えたのか?その魅力と現代の意義をもう一度考える.
「きっとかれは正しいのだろう。 あまり感傷的になっても仕方がないし、犬は茶色がいちばん丈夫というのはたぶん本当なんだろう。」空気を読むことの意味.寓話から読み取る全体主義への警鐘.
自然を懐古する人間と上位知能であるスペーサー.尊厳を奪われた労働者と合理的機械たち.様々な対立を媒介するロボットは,果たして友か敵か.希望的メッセージに富んだSF.