翠緑のエクリ

神奈川県在中。主な関心は哲学、倫理です。

【書評】制度でも衰退でもない経済の未来(2/2)―「経済成長という呪い」ダニエル・コーエン

経済という成長という希望と解放のの物語は,「必要」からやがて「脅迫的義務」へと変化する.人口減少や資源の有限性は,私たちに別の経済社会の在り方を訴えてはいないか.

【書評】成長でも衰退でもない経済の未来(1/2)―「経済成長という呪い」ダニエル・コーエン

イノベーションを初めとする経済成長戦略は,果たして人類を幸福にするのか.技術革新の人類史から振り返る,我々の社会のネガティブとポジティブ.

【感想】持てるものが持たざる者を助ける―日本の税金(第3版)

日本の税金は本当に高い?資本主義が格差の拡大を前提とした仕組みであるとしたら,税は何のための義務なのか.日本の税法から考える.

【感想】ワールドトリガー-弱きものはヒーロー足り得るか

強さと成長を武器にする歴代のジャンプヒーローたち.自らの弱さを受け入れ,努力と工夫・チームワークで補う誠実なヒーローを描いた,未来の名作.

【書評】生きづらさを語る作法とはー「コミュ障」の社会学

かつて神経症と言われていた不登校は,フリースクール等の新たな選択肢により社会に受け入れられたかにも見える.「ダイバーシティ」,「多様性」は子どもたちを幸せにするのか.

【感想】植物による緩やかな支配と静かな絶滅ー地球の長い午後

人類は自然から捕食される存在へと退化し,緩やかに絶滅へ向かう.強大な昆虫や自然現象の中,逞しく生き残る主人公の姿から見えるものは.

【感想】センスオブワンダーと哲学的深みを持つ傑作SFーアンドロイドは電気羊の夢を見るか

魅力にあふれた数々のガジェットに溢れた世界観と,スリリングなコンゲームを通して描かれる,仮想と現実・神と機械・アンドロイドと人間の境界線.